2010年8月17日火曜日

廊下アートセンター in とがび


今、長野の戸倉上山田中学校で、廊下にアートセンターというプロジェクトをやってます。

「廊下アートセンター」は、生徒にとって日常である学校の廊下の片隅にアートセンターをつくります。
そこは、アートを展示するような場ではなく、生徒のモヤモヤを何かの形にするために、コミュニケーションするためのスペースです。
住中が平日の朝から放課後まで滞在し、カフェのような空間で、紅茶やコーヒーを出しながら、生徒のモヤモヤを具現化するための相談に乗ります。


一般的に、生徒が何か自分で作りたいと思っても、段ボールや紙粘土という自分の持っている技術で作ろうとします。
実は、それよりも自分の心の中のイメージに近いもっと良いやり方があるはずです。
廊下アートセンターでは、そこに向かうために住中がサポートします。


この廊下アートセンターの構想の元になったのは、昨年度の中平先生の面白い研究授業でした。

それは、アーティストと美大生が中学生の作品の相談にのるところを他校の美術の先生に見てもらうという研究授業でした。
そこで秀逸だったのは、制作を手伝うのでなく、作品プラン出しの段階で相談するという所でした。

自分の担当した生徒の一人に、
「甘いものと友達が好きなんで、ケーキを紙粘土でつくって、その中に三年間の友達との思い出の写真が入ってるような作品をつくりたい」
という生徒がいました。

その子との話をしていく中で気付いたのは、造形に対してのこだわりよりも、ケーキと友達が大切なんだということでした。

そこで自分は、
「なら、ケーキは紙粘土でなくて、本当のケーキをつくって、友達との写真でデコレーションしたらどうかな。
で、その友達とケーキを食べるティーパーティしたらどう?」
そのアドバイスに「それならもっと楽しいかも!」と目を輝かせてました。

この時は一時間の授業で、他にも担当の生徒がいたのでそれ以上具体的な話はできませんでした。
しかし、もっとその子と話をして、実際に一緒に手を動かしたりして、その心にあるものを具現化する手助けが出来たらと思いました。
この時の経験が、今回の廊下アートセンターの構想の元になってます。

「廊下アートセンターinとがび」は二学期の始業式(8月18日)~とがび※(10月10日に行われる中学校を美術館にするイベント)までの平日オープンし、滞在しながら色々なアクションを起こしていきたいと思っています。


※とがび
とがびとは、キッズ学芸員とともに学校を美術館にする「ながのアートプロジェクト」の参加校の一つ、戸倉上山田中学校で行われるイベント

1 コメント:

  1. はじめまして。児玉やすつぐ と申します。サラリーマンの傍らイラストレーターとして活動しております。

    先日長野に帰省した際、姪っ子に連れられ母校の戸倉上山田中学校に20年ぶりに訪れ、「廊下アートセンター」の存在を知りました。紅茶を頂きながら美術顧問の先生のお話を聞き、生徒達の豊かな感性を育てる、ワクワクするような空間だと感じると共に、住中さんの素晴らしい取り組みに只々感動しました。

    そして、姪っ子経由美術顧問の先生にお願いし、胸が熱くなるような「とがびアートプロジェクト」に僕も参加させていただくことになりました。
    当日お会いできたらうれしいです。宜しくお願い致します。

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